過ごす場所づくり:避難所編(緑色に見える旗…実は黄色です)
第2回『吉福祭』が11月12日(日)に決まりました。
上の写真は第1回『吉福祭』で報告したパネル展示の様子です。
さて、ここでクイズです!
下の写真は三色で伝える事項を示しています。何に対して何を伝える色でしょうか?
正解は☆
①白色の旗→異常はないが、避難している旨を伝える場合
②黄色の旗→負傷者等はいないが、救助物資を求める場合
③赤色の旗→負傷者等があり、早急な救助を求める場合
これらは災害時に“防災ヘリコプター等”へ避難の状況を伝える旗です。色は都道府県で統一されているとのことです(サイズの規定はありません)。【陸前高田市防災担当者への取材時】
本校の『防災と避難対策』記事と言えば、ヒコ太郎先生!
今回のフィールドワーク(調査研究)では、防災ヘリコプターに搭乗する埼玉県防災航空隊の隊員の方にインタビュー。隊員によると「旗は屋根に掲げると見やすく、屋根に建物名があると関係機関へ情報伝達がしやすい」とのこと。
地震や異常気象など、災害はいつ・どこで発生するか分かりません。台風や大雨は降雨量や風速などが数日前から予測されています。避難準備情報(要援護者避難情報)が発表されたら、早め早めの避難が人命を守ることに繋がります。
避難準備・高齢者等避難開始(要援護者避難情報)
・要援護者など、特に避難行動に時間を要する者は、計画された避難場所への避難行動を開始(避難支援者は支援行動を開始)。
・上記以外の者は、家族などとの連絡、非常時持出品の用意など避難準備を開始。
よく報道番組などでヘリコプターからの被災地映像を目にしますが、三色の旗で知らせている映像を目にする機会が少ないのが現状です。避難場所・避難所・福祉避難所・その他の場所に避難している人が状況を知らせるために旗を掲げて欲しいと考えます。避難所は避難する時の居場所であるとともに、短期間の生活の場として過ごす場所でもあります。介護福祉士は避難を余儀なくされた高齢者や障害児者の生活を支援します。介護福祉士養成校のカリキュラムにはありませんが、ぜひ知っておいてほしい生活支援技術の一つでもあります。
避難している人がいることが解る。避難してから時々刻々変化する必要な物資。医療の助けは急を要します。我田引水にならず冷静に対応できる知識と訓練も必要と考える、ヒコ太郎先生でした。